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2011年8月11日(木)~8月12日(金)
8/11→JR佐伯駅(17:39~20:05)→小倉(20:17~22:28)→新大阪(23:32~4:28)→ 8/12→JR富山駅(4:28~5:44)→電鉄富山(5:44~6:32)→立山駅→立山ケーブルカー(7:00)→美女平バス停(7:07)→室堂(8:00)→立山玉殿湧水(8:05~8:30)→雷鳥沢キャンプ場(9:15)→剱御前小舎(別山乗越)(11:26~12:15)→別山(12:58~13:35)→剱沢キャンプ場(14:46)→就寝(18:40) 一年前の南アルプス白根三山縦走から一年が過ぎ、夏の長期休暇の時期となりました。 今年の夏は剱岳に挑戦する!と以前から決めていたので、nonoさんと二人で歩荷訓練や剱岳を想定して大崩山に登り、梯子やロープ、象岩トラバースでの確保の仕方を再度体に叩き込んでいました。 カニのタテバイ、カニのヨコバイなどの岩場は動画サイトや雑誌で十分知識を入れ、念のためにスリングなどの道具を揃えました。 アルプスに挑戦するたびにいろんなアイテムを揃えていますが、今回新たに揃えたものをピックアップします^^ ~買い足したモノ~ 80Lのザック、ダブルストック、スリング、カラビナ、プラティパス(2.5L)、ハイドレーションシステム(チューブ)、デジタルカメラ(XZ-1,LX-5) 装備の中身です。 この他は衣料品となります。 アタック用のザックは簡易ザックでは体が振られて危ないと思って手持ちのザックに変更したので、実際にザックに詰めてみると重すぎてこの写真に写っている中でも諦めたモノもたくさんあります。 それと、今回はイロイロ考えていると不安になってきたので、もしも事故が起こった時のために『登山・トレッキング保険』に入ることにしました。 短期のもので良かったんですが、調べてみると夫婦プラン(アイゼン、ピッケルなどを使わない)で一年間掛けてもお安い保険があったのでそれに加入することにします。 登る前に北アルプスで大きな事故があったのをご存知ですか? 落石でお二人の方が亡くなってしまいましたが、ちょうど事故の日に北アルプスに登っていた知り合いが亡くなったお二人を見かけていたそうです。この知り合いのグループも涸沢から北穂岳に登る途中、お一人の方が30m下に滑落してしまったそうです(!) 5回転して下に転がってしまったようなのですが、幸いなコトに地面に叩きつけられたのが背負っているザックだったそうで、その方は手に傷が負ったことと、メガネにヒビが入っただけで済んだそうです。 そんな話を出発日に聞いたので、これは『十分注意をしていきなさい!』というお告げなのかも・・・。 と思い、毎日緊張でこわばっていた体をギュッと引き締めることができました。 さて、そんなことで出発を前に最終確認を済ませてnonoさんと重いザック(nono→約25kg、kehy→約11kg)を持ち、タクシーに乗り込みます。 自宅から数分で佐伯駅に到着。 佐伯駅⇔富山駅までの往復チケット(二人分 92,600円・・・高っ!)のチケットを握り締めて改札を出て、17:39の『特急にちりんシーガイア』にて佐伯を出発しました。 節電の影響からか、車内は特に寒くなく快適に小倉へ向かいます^^ 今回は一年前の遠征の反省を踏まえ、あらかじめ夕食用の食料や明日の朝食、昼食用のパンやおにぎりを購入し、なおかつ今回の遠征の朝食用のフランスパンも購入していたので、準備は万端です! 「わくわくするね!」とnonoさんとおしゃべりしながら思い思いに自分達のプランのイメージトレーニングをしながら楽しみます^^ 小倉に到着し、新幹線の乗り換え時間は12分しかないので大急ぎで階段へと進み、改札を抜けて新幹線のホームに到着して自分達の乗り場へと向かいます。 新幹線の車輌はとっても長いのでたどり着くまでが大変・・・うわっ!チケットを見間違えていたことに気が付き、進んでいた方向と逆の方向へとUターン(^^;)はぁ、大変。 新幹線がすぐ到着したので、そのまま乗り込み自分達の車輌へとデカザックを背負って新幹線の中で大移動をしていまいました(汗)。 ようやく席にたどり着き、ひと息入れると夕食を済ませたハズなのに少し小腹が空いてきたので車内販売の方を呼びとめ、ビールと缶チューハイとそれぞれのおつまみを購入^^ うふふ。 なんだか、楽しいなぁ~~~^^ なぁ~んて、電車de遠征2回目の余裕を味わいました♪ 2時間で新大阪に到着しますが、『急行きたぐに』がやってくるまで1時間以上待ち時間があります。 ↑せんとくん再び 待合室のような広いスペースが駅の中にあったので、しばしそこで休憩していると・・・続々とザックを持った方々がやってきました。 九州では見かけませんでしたが、やはりココまでくるといますね^^ そんなことで待ち時間はあっという間に過ぎ、『急行きたぐに』がやってきました。 きたぐには夜行列車で、普通席もありましたが少しでも体を休められるように寝台を選択していました。 車内は3段の寝台で、ザックを荷物置き場に入れて、ハシゴを上って上段の寝台へと移ります。 少ししたら、車掌さんが来られて切符のチェックをしてもらうと、「駅が近くなったら起こしましょうか?」と親切にそう言ってくださったので、お願いすることにします♪ラッキー♪ 上段のスペースは以外に広く、中段のnonoさんは狭いだろうなぁ~と思いながら就寝。 携帯アラームをバイブにしてポケットに入れていましたがあんまり気がつかず、気がついたら4時近かったので慌てて飛び起きました。 眠ったのか眠っていないのか・・・とにかく寝過ごさないように気を付けていたので、ろくに眠れた気がしませんでしたが、とにかく寝台から降りて荷物の準備をしていると、車掌さんが起こしに来てくれました♪ありがとうございます^^ 「あと二駅で富山ですが、アナウンスはしないので気をつけてください」とのことでした。 ふぅ、いよいよ富山県に突入です! 富山のアナウンスがないまま駅に到着し、恐る恐るホームに降り立ちます。 ホームには私達と同じようなデカザックを背負った方々もたくさんいました。 次の乗り換えは電鉄富山です。 電鉄富山はJR富山の隣になるので、改札を出て移動すると電鉄富山のシャッターは閉められていて、その前にはたくさんの方がシャッターの前で待っているようでした。 中には入れないので、JRの駅で身支度を済ませるとようやく長かった夜が明けてきました。 薄紫色をした空は『今日はとてもいい天気だよ♪』と教えてくれているようです。 そうこうしていると、シャッターが開いたので涼しい待合室で電車の切符が購入できるのを待つことにします。 日焼け用の完全武装のお化粧をしていると(笑)、ようやくアナウンスがあり、アルペンルートの発売となりました。 大勢の方が並び始めたので、私も列に並んで富山⇔室堂の往復チケット(二人分 13,060円)を支払い、チケットゲットです^^ ケーブルカーの予約も済ませたので安心していると、この往復チケットは発行から5日間限り有効と書いてありました。 私達が戻るのは最高でも今日から5日なので、ギリギリセーフ!です(汗)。 電車のアナウンスがあったので改札を通って電車に乗り込み、約一時間で立山駅に到着。 立山駅の2階にあるケーブルカーに乗り込み、約7分の空の旅に出ます。 美女平に到着すると、そのまま待つことなく待機しているバスに乗り込み1時間ほど揺られていきました。 バスの中では飽きることが無いようにアルペンルートの説明や、所々にある名所を案内してくれたのでお得でした^^ バスに揺られていると、大きな山々がゆっくりと眼前に迫ってきて、ワクワクが止まりません! 室堂に到着し、どこが登山口なのかとウロウロ彷徨ってからようやく、皆が準備を整えている広場に出ました! 早々に近くにある玉殿湧水を発見し、プラティパスに水を入れてザックに収納してからいよいよ出発! 石畳の整備された道をミクリガ池に向かってゆっくり進んでいきます。 石畳以外は広い高原となっています。高原植物保護の為に中には入れませんが、その際で多くの方が群がっていたのでなんだろう?と野次馬をしてみると・・・目の前に雷鳥が!!! ようやく出会えた・・・! w(≧▽≦)w ちょっと遠かったですが、大喜びでnonoさんと写真を撮ります^^ ひとしきり撮影を終えて先に進むと、ミクリガ池が見えてきました。 みくりが池温泉を過ぎると、地獄谷という硫黄ガスが漂う場所へと進むと、ガスがキツイのでタオルで鼻を押さえながら進みました。 しばらくするといろんな山荘が見えてきて、カラフルなテント場の雷鳥沢キャンプ場へと到着。 そういえば、ここにくるまでに、自然保護員(?)の方を多く見かけました。 だからこんなに美しい自然を多くの観光客の方がいても皆で見守っていられるんですね。 雷鳥沢まで来ると川が流れている橋を渡り、ようやく本格的な登りが始まります。 初めは小石が多い雷鳥坂でしたが、どんどんと勾配が急になり背丈ぐらいのハイマツや高山植物がビッシリ生えている中を登っていきます。 今回は前回と同じような重さのザックでしたが、詰め方がよかったのか大して重さを感じません(この時点では^^;)。 反してnonoさんはお尻がすっぽり隠れるぐらいのデカザックなので、大変そうです(^^;) まだ余裕はありますが、ゆっくりと高度を上げていくと立山一体の大きさがわかるようになりました。 緑と池と雪のコントラストに青空がとっても映えて、すんごく綺麗です! ↑コバイケイソウと立山 立山の山もでっかく構えていたので、あの山も登れるのかなぁ~となんだか不思議な気分。 休憩する度に癒されるので、疲れはふっ飛んじゃいますね(笑)。 ↑トウヤクリンドウ ゆっくりと登っていたら、ようやく剱御前小舎に到着しました。 剱御前からは剱岳の雄雄しい姿を目にします。 尖った岩峰がいくつもあり、なんて山なんだ!と、改めて思いました。 あんな山を登るの・・・?と思うと身震いがしてきます。 カメラを構えて写真を撮っていると、とてもカッコイイ山で憧れてしまいますが、これを自分が登るとなると・・・不安。 しばらく、写真撮影の為に休憩していましたが、お隣の別山から見る剱岳の形がいいと本に書いてあったことを思い出したので、晴れている内に剱岳の姿を写真に収めたいので、そちらに向かうことにしました。 ↑中央に見える窪地が今日泊まる剱沢キャンプ場 ↑剱沢キャンプ場との分岐 私たちが剱岳登頂を目標にしているのは明日の13日です。 でも週間予報などを睨めっこしていても天候があまり思わしくなかったので、予備日の1日を含め、立山縦走を諦めたとしても剱岳登頂には3日チャンスがあります。 それに、今回の夏山遠征は剱岳登頂だけを考えて、私は重たい装備であるデジタル一眼レフを持ってくるのを諦め、その代わりコンデジとは思えないほど画質が良いオリンパスのXZ-1を購入していました。 一年前の悔しい思いはしたくなかったですから。。それに、nonoさんにも迷惑を掛けたくありません。 そんな自分に挑戦も含めての剱岳登頂を目指す前に、よりよい角度を求めて緩やかな登山道を登り、別山へ。 高山植物も多く咲き、平らな山頂に到着^^ 山頂にザックを置いて、剱岳の眺めが良いとされる北峰へ向かう途中で、またまた雷鳥発見! 今度はかわいい雛連れでした^^ ↑奥に見えるのが北峰 北峰へと到着しましたが、岩が邪魔してあんまり剱岳の形がいいとは思えなかったので、そのまま山頂へと引き返していいポイントを探すと、 剱御前から山頂へと向かう途中の雪渓が見られるこのポイントがとってもGOODでした^^ ゆっくり剱岳を堪能した後はそのまま剱沢キャンプ場へと下れる分岐まで下りて、コロコロとした小石が多い登山道をゆっくりと下っていきますが、登山道の幅がものすごく狭いので、ちょっと油断したらそのまま滑って落ちてしまいそうです(汗)。 それでもその場所をクリアしたら、次はガレた急勾配の道を一歩一歩確実に滑らないように下りていきます。 うんざりするぐらいの長い坂を下ると、ようやく本日の目的地である剱沢キャンプ場へと到着しました^^ 野営場管理所で2泊分のテント料(二人分1,000円)を支払い、平らな場所を探してテントを設営しました。 テントの中を整理して、体を休めてから本日のディナーを用意することにします。 本日のディナーはレトルトの牛丼とアルファ米にタマゴスープです♪ 美味しくいただき、ほっとしたところで寒くなったため、テントに入りシュラフに潜り込んで、日が落ちる前に就寝。 神様、明日は晴れて無事に登頂することができますように・・・! 中編につづく。 by kehy
by nono_kehy
| 2011-08-19 00:31
| 山行記
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