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2013.08.13(火) 晴れ
殺生ヒュッテ(4:50)→槍ヶ岳山荘(5:22)→槍ヶ岳(5:47)→槍ヶ岳山荘(6:37)→殺生ヒュッテ(7:25)→天狗原分岐(8:11)→天狗池(8:49)→天狗原分岐(10:05)→槍沢ロッヂ(10:45)→横尾山荘(11:55)→徳沢園(12:53)→明神舘(13:37)→小梨平(14:08) 2013.08.14(水) 晴れ 小梨平(7:20)新島々バスターミナル(9:58)→松本(11:51)→名古屋(14:12)→小倉(17:39)→大分(19:01) 12日の夜は流星群に歓喜する声があちこちであがっていましたが、いまいちテントからから顔を出す気にならず、おとなしく就寝する事にします。 13日のプランはまだ決めていませんが、行動食以外はすべて食べてしまったので、山行を続けるなら(かなりお金がかかりますが)山小屋に頼るしかありません。 いまいち考えがまとまらないので、槍ヶ岳に登頂してから考えることにします。 明くる13日、テントを撤収して槍ヶ岳を目指します。 分岐点まで来たら多くの人が御来光を待っていたので、撮影スポットかな?と思い、ここで夜明けを迎えようと腰を下ろします。 が、どう考えても手前の岩で御来光が隠れそうですし、景色もあまりよくないので槍ヶ岳を目指すことにします。 ヒイコラ登っていると向かいの斜面が赤く染まりまじめました。岩に隠れて見えませんが、太陽が昇り始めたようです。これはイカン!とピッチを上げます。 朝日を横目に槍ヶ岳山荘へ到着。光が弱く雲もガスもない夜明けでしたが、もう少し早く起きればよかったと後悔します。 槍の穂先にはすでに多くの人が取り付います。ザックをデポして槍へ向うことにします。 順調に高度を上げていたのですが、最初のハシゴで渋滞しています。よく見ると女性がハシゴを登りきれなくて立ち往生しているようです。ご主人でしょうか?ハシゴの上から心配そうに覗いている男性がいました。 ここは上り専用で、岩場を上ってすぐの場所なので後続の登山者もつまってきました。 渋滞しているのを見て焦ったのか、『もうおりま~す!!』といいながら女性の方がソロソロときびすを返そうとしたので、『おりるのは危ないので一旦横にそれて座ってください』と指示を出します。 『ここまできたら登るしかないので、他の人の登り方を見てから上にいってください』と熟達者らしき人が声を掛けていました。 う~ん、ここまで来て引き返すのは勿体ない気がしますが、最後の2段ハシゴは難儀するだろうなあ。。 数年前に、大崩山の下ワク塚で恐怖のあまり身動きがとれなくなったのを思い出しながら槍ヶ岳の山頂へ到着します。 槍ヶ岳山頂は360度の大パノラマですが、いつの間にか空は薄曇りです。kehyの安産祈願をしてそそくさと下山を開始します。 ↑富士山に登るのはいつの事やら。。 ↑立山でしょうか? 無事に槍ヶ岳山荘に下りて来ました。山荘の前に長野県警と穂高山荘の元オーナーらしき人が居り、行方不明者の捜索をしているようでした。 槍ヶ岳登頂後のプランは決めていませんが、とりあえず山荘で水を1リットル購入し東鎌尾根を歩いてみることにします。 ↑イワツメグサ ↑ハクサンイチゲ ↑イワギキョウ ↑ここから望む槍ヶ岳もなかなかです。 ↑やせ尾根を歩きます。 そうこうしているうちに殺生ヒュッテとの分岐にきました。このまま常念岳へ行きたい気もしましたが、そこは日本アルプス、下手をすると帰るのが2日遅れてしまうかも知れません。行き当たりバッタリな山行もいかがなものかと思い、当初の予定通り上高地へ下りることにします。 ↑槍よ、おおいたにかえるけん! 殺生ヒュッテのテン場を通り、上高地へ下る登山道に合流、下山します。 今日は小梨平でバカンスですので、時間には余裕があります。有名な天狗池に立ち寄る事にします。 途中、雪渓を渡って谷を巻くように登ります。 ↑槍の雄姿再び。 こんなに遠いの?とヒイコラいいながら登っていると雪渓が見えてきました。 ??? 地図の等高線を見る限りではここが天狗池のハズですが。。 う~ん、と暫し地図と地形を見比べますが、やっぱりここが天狗池のようです。よく見ると水溜りがありました。よく見る天狗池の写真は秋が多かったのを思い出します。まだ雪が解けていないんですね^^; 念のため、池の畔でくつろいでいたご家族に『ここは天狗池ですか?』と尋ねると『そうですよ』との答えが返ってきました。 ちょっと残念な気持ちですが、気を取り直して写真を撮ります。 ↑よく見ると湖面に逆さ槍が映っていました。 思ったより綺麗だったので、しばし撮影タイムとなりました。紅葉の季節だったらなあ。。 ↑チングルマ あまりのんびりもしていられないのでそろそろ下山ルートへ戻ることにします。 花を撮影しながら下山ルートへ戻ります。 なつかしの槍沢キャンプ場に到着しました。ここのキャンプ場は水は飲み放題、無料トイレですので、ベースキャンプにはもってこいではないでしょうか?登山道沿いなのが気になりますが。 ↑よく見るとなんだか怖い、無料トイレ。 ↑槍沢ロッヂの前に望遠鏡があったので覗いて見ると槍の穂先が! ようやく槍沢ロッヂに到着!CCレモンで喉を潤してから横尾を目指します。 横尾に到着です。だんだん観光客風の人が増えてきました。 ↑涸沢へ続く横尾大橋をバックに撮影。 ↑7月中旬から8月8日までの山岳事故発生箇所が記されていました。 徳沢に到着しました。ここのテント場はとても広く、雰囲気がとても良いので機会があれば一度テン泊してみたいです。 ようやく明神舘に到着です。ここまで来たら小梨平はすぐそこです。明神池に立ち寄ろうか悩みましたが、次の楽しみにとって置く事にします。 やっと小梨平に到着しました。早速テント泊の申し込みをして、テン場へ急ぎます。 残念ながら去年設営した場所は取られていたのですが、木下の一等地に寝床を確保することができました。 テント設営後、お風呂に入ってから明日のバスチケットを購入するため、バスセンターへ向います。 ↑観光客で賑わうかっぱ橋 ↑駐車場行きのバスでは長蛇の列が出来ていました。 ↑バスセンター前です。ここまで行列が出来ています。 バスセンターで新島々行きのバスと松本行きの電車のチケットを購入して、2階のレストランで夕食を食べました。 このままテン場に帰っても時間をもてあましてしまうので、ビジターセンターで時間をつぶす事にします。 ビジターセンターは広々としていて、山岳写真が展示されているフロアーや、視聴覚室に売店などもあります。 写真などは去年見たのと同じだったので、視聴覚室で清水川(小梨平横に流れる川)の水中LIVE映像(ひたすら藻が揺れている)をぼんやり見たり、上高地周辺にある森の形成過程の映像(植生遷移)を無心で見たりで時の過ぎるのを待ちます。紫門一鬼でもやってないかなあ。。 ビジターセンターを出たらあたりは薄暗く、夕日が当たる焼岳がとても綺麗でした。 テントに帰る途中、小梨平の食堂でコメッコと炭酸を買って一人プチ宴会をして21:00就寝します。 明くる14日、いよいよ帰宅です。名残惜しい気もしますが、帰路の旅に出ます。 バスの出発まではまだ時間があるので、早朝のかっぱ橋近辺をのんびり散策してからテントを撤収します。 ↑梓川がとても綺麗でした。番匠川より綺麗かも。。 ※正面の山塊が奥穂高岳、左端が西穂高岳です。 そしていよいよ別れのときです。 バスに揺られて新島々に到着。ここからは松本電鉄で松本へ向います。 松本駅に着くと緑の窓口で大分行きのチケットを購入。名古屋までは指定席が取れたのですが、後は自由席しかありませんでした。 松本周辺の本屋で安曇 潤平さんの『黒い遭難碑』の文庫本を探そうと思っていたのですが、お昼(ざるうどん)を食べていたら時間がなくなり、本は泣く泣くあきらめます。←帰宅後、『黒い遭難碑』と『ヒュッテは夜嗤う』を無事?購入しました。 ようやく九州は小倉まで帰ってきました! そういえばお昼を食べていないと思い、立ち食いでかしわうどんを食べます。←松本でざるうどんを食べたのを忘れていた。 小倉からはソニックに乗って一路大分を目指します。そのまま佐伯まで帰れば良かったのですが、大分からは乗り換えなくちゃいけないと勘違いしており、一時も早く電車とオサラバしたい思いでkehyに大分駅まで迎えに来てもらいました。 19:01に大分駅でkehyと合流。帰りの車内で山の思い出話に花を咲かせました。 もともと僕は無趣味だったのですが、せっかくだからなにか始めようと思い写真を撮るようになりました。 その際に被写体を絞って撮影しようと考えましたのですが、最初は猫好きなので猫にしようと思ってたのですが、あまり人が撮らないものがいいなと思い、山を撮ることにしました。 当時は、『山といえば雪の槍ヶ岳だ!』なんて意味もなくkehyに言っていましたが、九州の山も全然知りませんでしたし、北アルプスなんて日本のどこだかも分かっていませんでした。←いまだにあやふやですが。。 最初は山に行こうと言っていたのですが、飽きっぽい僕はしだいに写真を撮らなくなり、山の事もすっかり忘れていました。 そんな僕とは対照的に、kehyはコツコツと情報収集をしていたようで、木下さんの『九重の四季』を愛読しており、その年の秋、kehyに見せてもらった九重の紅葉に大興奮して、あわてて九重へ向ったのを憶えています。 あれから6年、山行のほとんどが九重連山である僕達ですが、ここ数年は日本アルプスに遠征する機会にも恵まれ、憧れの槍ヶ岳に登頂することも出来ました。 『九州には高い山がないけど、とにかく山に通うんだよ。山の事は山でしか鍛えられないからね。』 西穂山荘のテント場で誰かがそんな事を言っていました。 今回の遠征を終えて感じるのは、『達成感』ではなく『九重への感謝』だったりします。 by nono
by nono_kehy
| 2013-09-02 18:37
| 山行記
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